予告編を出してから、相当、日にちが経ってしまった。
その間、オフ会でお会いした何人かのカメ仲間から、
「『市』は『座頭市』の市?」と、あっさり真実を言い当てられ、
ああーもうバレバレなのねぇ〜〜〜と苦笑してしまった。
ウチでは03年に片目しかない十兵衛が孵化しているから、
予想がついた方も多かったのだろう。
…ということで前置きはほどほどにして写真を。

向かって左が白市。右が黒市。
ご覧のように揃って両目がない。
昨年の7月24日の夜中。
殻に穴は開いたものの、いつまで経っても出て来ないタマゴがひとつ。
孵化に丸3日かかったケースも過去にあったが、それとは明らかに様子が違っていた。不審に思い、夫婦で相談し深夜に殻を少し開けてみる決意をした。
中から出てきた子ガメは両目ともが欠落していた。白市の誕生であった。
時を同じくして、一個置いて隣のタマゴも孵化完了した。
こちらは平均より寧ろ短時間で自力脱出。
が、やはりこの子も両目のない子ガメであった。黒市である。
奇しくも同じ日、ほぼ同じ時刻に産まれた双子のような2名であるが、
父親も母親も異なり、まったく血統の繋がりはない。
2年前に隻眼の十兵衛が産まれ、最初こそ大変だったものの、その後は元気に
過しているという事実があるとは言え、片目がないというのと
両目ともないというのでは、あまりに条件が違い過ぎるだろう、と思えた。
育たないかもしれないから覚悟はしておこう…と夫婦で話した後は、
お互い言葉数も少なく、沈痛な気持ちを抱えたまま床に着いたのを覚えている。
上の写真は生後10日目の写真。これより前の写真はない。
いつ死ぬか分からない子の写真を撮る気にどうしてもなれなかった。
写真の頃には、限られたモノなら少しは人の手から食べるようになり、
飼い主も僅かながらに手応えやら希望やらを感じられるようになっていた。

月日が流れ、、現在の白市と黒市の写真。
生きている。しかも元気。
大変などという言葉では言い尽せないほど色々あったし、今もあるのだけど、
二人を見ていると、そんなことは全て些細なことのように思えてくる。
視覚がない分は嗅覚で補い、エサ場にも自分でやってくる。
刻んだ野菜なら自分で食える。
柔らかい野草なら、刻まなくても食える。
自らホットスポットの下に行き、卍になって寝る。
水入れにだって自由に出入りし、水だって飲む。
夜は、みんなといっしょになってケージの隅で土に潜って寝る。
朝には、ひょっこり土から顔だけ出してる。
眼球があるべき場所にそれはないけれど、毎朝そこから涙が流れている。
朝とか夜とか、どうやって知るのだろう。体内時計?
光くらいは感じるのだろうか。
(でも食事中に急にライトが消えたことがあったが、パニクる健常者を
余所に、悠然と食い続けていたこともあった…。)
外へ出すと、太陽に甲羅を向けて、斜め日光浴をする。
後足をぴーーーんと伸ばしたり、ふに〜〜〜〜と曲げたり。
暑くなると、甲羅がすっぽり隠れるまで土に潜る。
すごいよね…。キミら。

白市。
予告編を出したときは100gだったが、今は120g。
4カ月目くらいに10日間の拒食(原因不明)をされたときには、
もうダメか、、と思ったが、10日目に水入れに浸けたら、ぐびぐびと
水を飲み始め、その後、キュウリのバカ食いをし復活してくれた(天に感謝)。

黒市。
こっちはもう130g突破。そろそろ完全自立できるかも。
成長が速いせいか、うっすらポコりつつあるので、セーブしなくちゃ、、
なんて喜ばしい心配事も浮上して来ている。
#目に異常が出た原因もほぼ分かっているので、その辺はまた機会があれば。
今回は、取りあえず二人の紹介だけに。